2025年10月24日

第21回日本アメリカ史学会年次大会の報告書が完成しました

日本アメリカ史学会会員のみなさま

第21回日本アメリカ史学会大会の報告書が完成しました。
こちら からご覧いただけます。

日本アメリカ史学会運営委員会

2025年10月21日

【日本アメリカ史学会編集委員会】第49号特集投稿論文募集のお知らせ

日本アメリカ史学会会員のみなさま

『アメリカ史研究』 第49号では、「アメリカと占領」との特集テーマで論考を募集します。下記の趣旨説明と投稿要領を参照の上、ふるってご応募ください。

趣旨文:

2025年、日本は戦後80年を迎えた。しかし、終戦は単に戦闘の停止を意味したにすぎず、その瞬間に「平和」が――それがどのようなものであるにせよ、いきなり実現したわけではない。実際には、アメリカを中心とした連合国による占領が開始され、マッカーサーという軍人を最高司令官とする統治が始まり、占領軍兵士による暴力は戦時の残酷さを継続していた。にもかかわらず、「良い占領」という歴史像が形成され、とりわけ日本占領は「成功例」として、イラクやアフガニスタンへの介入を正当化する「モデル」として参照されてきた。この「占領=解放=成功」という理解は、戦後アメリカの世界的覇権を正当化する装置として機能する危険がある。このことは、MAGAをかかげる現政権の政策や、パレスチナ占領やウクライナ戦争といった同時代の現実を前にするわたしたちにとって、喫緊の問いを突きつけていると言えよう。

いったい、<占領>とは何か。

占領とは、――善意的と称されるものであれ、抑圧的かつ暴力的なものであれ――他国による支配の一形態である。同時に、占領者と被占領者のあいだに圧倒的な権力勾配がありつつも、占領される側の行為主体性(エージェンシー)が発揮され、多様な主体の利害がせめぎ合い、交渉や制度的実践などを介して関係性が再編される場でもある。

過去の占領研究では、政治経済外交など国家や政策に焦点をあてた「上からの」分析が中心であった。しかし近年は、占領軍スタッフやその家族、あるいは民間人との交流といった「下からの視点」が重視され、「ソフトパワー」や「非公式大使」の役割が占領秩序を支えたことが明らかにされている。占領は、単なる一方的な支配構造ではなく、占領者と被占領者の交渉・摩擦・協働・抵抗が織りなされる「コンタクト・ゾーン」であり、権力関係が複雑に再構築されていくプロセスとしてとらえ直されつつある。

こうした占領研究の新しい潮流を踏まえ、本特集「アメリカと占領」では、占領をめぐる多様な事例における占領者と被占領者との相互作用、特に占領期の私的領域における人びとの「生きた経験」に注目したい。対象は、日本占領を含みつつそれに限定されず、沖縄、太平洋諸島、ドイツや韓国、あるいは中米・カリブ諸国や中東地域などにおけるアメリカが関わった占領経験を含む。占領はいかに帝国主義や覇権の展開と結びついたのか。いかにして被占領社会の法律や社会制度、人種・ジェンダー秩序を変容させたのか。被占領者はいかに抵抗し、順応し、交渉したのか。占領は占領者と被占領者の日常や個人的な相互作用を通じ、双方の生活にいかなる影響を及ぼしたのか。そしてその経験や記憶は、今日の世界秩序における権力の不均衡や暴力にどのような痕跡を残しているのか。

いま、<占領>を批判的にとらえ、歴史的に再検討する作業が求められている。本特集は、そのための新たな知見を広く集める場としたい。

■特集投稿論文の要領
1)投稿資格
日本アメリカ史学会の会員

2)制限枚数
  本文・脚注ともに1ページ 43字×38行で 17ページまで 注・図表を含む(厳守)
  (英数字は2文字で、かな1文字と数える。)

3)期限
  完成原稿の提出 2026年2月6日(金)必着

4)注意事項
①完成原稿は、メール添付によりMSワードあるいはPDF形式のファイルの形で編集委員会Eメールアドレス(下記)に送付し、同時にハードコピーを学会事務局に郵送してください(期限厳守)。なお、編集委員会からの受領通知を必ずご確認ください。

編集委員会Eメールアドレス: editors_at_jaah.jp

事務局住所:日本アメリカ史学会事務局
 〒100-0003 東京都千代田区一ツ橋1-1-1 パレスサイドビル
  株式会社毎日学術フォーラム内

②原稿には表紙をつけ、そこに、投稿者の氏名、所属、連絡先(住所、電話番号、メールアドレス)を明記してください。査読の公平性を保つため、論文本文にはタイトルのみを記し、氏名等は記載しないでください。

③原稿は横書きとします。原稿のフォーマット等に関しては、日本アメリカ史学会ホームページに掲載の執筆要項にしたがってください。

④完成原稿は、編集委員会が審査し、その結果をすみやかに投稿者に通知します。

『アメリカ史研究』編集委員会

日本アメリカ史学会 第22期

アメリカ史学会第22期(2025年9月〜2026年9月)の学会組織および役員は以下のとおりです。

運営委員会
代表 戸田山祐
副代表 佐原彩子 
会計 宗像俊輔
委員 北美幸、小滝陽、今野裕子、児玉真希、土井智義、中野由美子、中村信之、久野愛

編集委員会
代表 豊田真穂
副代表 森口由香
委員 佐藤清子、鈴木周太郎、中島醸、溝口聡、李里花、鰐淵秀一

幹事会
〈北海道・東北〉      小阪裕城、竹林修一
〈関東〉         戸田山祐、佐原彩子
〈中部〉         久田由佳子、加藤公一
〈関西〉         岩﨑佳孝、布施将夫
〈中国・四国・九州〉    朝立康太郎、寺田由美
〈運営委員会正副代表〉  戸田山祐、佐原彩子
〈編集委員会正副代表〉  豊田真穂、森口(土屋)由香

中・四国アメリカ学会第53回年次大会のお知らせ

日本アメリカ史学会会員の皆様

2025年11月29日(土) に、広島経済大学立町キャンパスにて中・四国アメリカ学会第53回年次大会が開催されます。プログラムと報告要旨は、以下のリンク先からご覧いただけます。

https://csame.hiroshima-u.ac.jp/nenjitaikai.html

*****************************************
中・四国アメリカ学会第53回年次大会プログラム
2025年11月29日(土)  広島経済大学立町キャンパス

理事会(11:00〜12:00):場所 141 教室
司会:会長 辻 祥子(松山大学人文学部)

受付開始 (11:30〜):場所 142 教室


開会の辞 (12:30〜12:40) 辻 祥子(松山大学人文学部)


研究報告 (12:40〜14:00) 会場 142 教室
• 井上 敬互・谷岡 知美(広島工業大学工学部) 「『猿の惑星』(Planet of the Apes)における CG 技術の発展」
• 肥後本 芳男(同志社大学研究開発推進機構嘱託研究員) 「ベンジャミン・ランディとアメリカ植民協会−環大西洋アボリショニズムの視点から—」

ブレイク(14:00〜14:10)

シンポジウム:原爆投下 80 周年を迎えて
(14:10〜18:00、途中 10 分のブレイクを含む)
モデレーター:森口(土屋) 由香(京都大学人間・環境学研究科)
報告:
・ 若尾 祐司氏(名古屋大学名誉教授) 「世界記者ユンクの日本とヒロシマ—1957〜1959 年—」
・ 松永 京子氏(広島大学大学院人間社会科学研究科) 「ナバホ・ネイションとウラン鉱山—ドキュメンタリー映像作品の軌跡—」
・ 高橋 博子氏(奈良大学文学部) 「核のタブー」

・ 川口 悠子氏(法政大学理工学部) 「「平和都市ヒロシマ」と「移民県広島」—占領期の広島に対する在米広島県人の救援活動から—」

総会 (18:00〜18:15) 
司会:辻 祥子(松山大学人文学部)

閉会の辞 (18:15〜18:20) 
副会長:寺田 由美(北九州市立大学文学部)

懇親会 (18:45〜20:30) 大漁酒場 魚樽袋町支店 広島市中区袋町2-19

* 2025 年度中・四国アメリカ学会年次大会は公営財団法人アメリカ研究振興会からの助成と、中国新聞社の後援を受けて実施しております。

【日本アメリカ史学会編集委員会】第49号自由投稿原稿募集のお知らせ

会員各位

『アメリカ史研究』第49号(2026年夏発行予定)では、下記のように自由投稿原稿を募集しています。執筆要項を確認のうえ、ふるってご投稿下さい。

1.投稿資格
日本アメリカ史学会の会員

2.制限枚数
論文:1ページ43字×38行で19ページまで
研究ノート:1ページ43字×38行で12ページまで
研究動向:1ページ43字×38行で9ページまで
※いずれも注・図表を含む(厳守)。また英数字は2文字で、かな1文字と数える。

3.期限
完成原稿の提出 2025年11月25日(火)必着

4.注意事項
①投稿の際には、原稿に表紙をつけ、そこに投稿者の氏名、所属、連絡先(住所、電話番号、メールアドレス)と、ジャンル(「論文」「研究ノート」「研究動向」のいずれか)を明記してください(論文本文にはタイトルのみを記し、氏名等は記載しないこと)。
②原稿は横書きとし、フォーマット等に関しては、日本アメリカ史学会ホームページに掲載の執筆要項に従ってください。使用言語は日本語です。注記等、正しい体裁で提出されない場合は、査読対象とはなりません。
③投稿に際しては、当該分野の研究史を踏まえ、推敲を経た「完成原稿」を提出してください。字数、表記、構成などの点を含め、投稿論文としての要件を満たしていなければ、受理しないこともあります。
④原稿の提出は、メール添付によりMSワードあるいはPDF形式のファイルの形で編集委員会宛に送ると同時に、印刷したものを1部、郵送その他の方法で学会事務局に届けてください。
編集委員会メールアドレス:editors(a)jaah.jp (a)を@に置き換えください。
学会事務局住所:日本アメリカ史学会事務局
〒100-0003 東京都千代田区一ツ橋1-1-1パレスサイドビル
株式会社毎日学術フォーラム内
※電子ファイルだけでなく、ハードコピーも、締め切り当日までに必ず学会事務局に届くようにしてください。
※原稿を受け付けた後、編集委員会から確認のメールをお送りします。
⑤投稿原稿は、編集委員会と外部レフリーが審査し、その結果を投稿者に通知します。

『アメリカ史研究』編集委員会

2025年08月22日

第22回年次大会プログラムについて

日本アメリカ史学会会員のみなさま

2024年9月13日(土)、14日(日)に愛知県立大学にて開催される第22回日本アメリカ史学会年次大会の、全ての報告タイトル・要旨を含むプログラムが完成いたしました。【こちら】からダウンロードできます。
当日、会場ではプログラム・要旨集の配布はいたしませんので、参加者の方は各自ご用意をお願いいたします。

大会当日に一時保育・ベビーシッター等を利用する大会参加者に対して、本人からの申請に基づき費用の一部を補助いたします。
概要については、別途、学会ホームページでご案内しておりますので、そちらをご参照ください。

皆様の積極的なご参加をお待ちしております。

日本アメリカ史学会運営委員会

2025年07月31日

年次大会参加登録のお知らせ

日本アメリカ史学会会員のみなさま

2025年9月13日(土)、14日(日)に愛知県立大学にて開催される第22回日本アメリカ史学会年次大会の参加登録を開始します。非会員でも参加することができます(資料代として500円をいただいています)。

◆ 大会参加登録
大会に参加される方は、こちらの申し込み専用ページから、9月6日(土)までにご登録をお願いいたします。なお、初日13日の懇親会への参加をご希望の方は8月21日(木)までにご登録をお済ませください。

◆ 懇親会の事前振込のお願い
懇親会費は申し込み専用ページに記載された銀行口座に9月6日(土)までにお振込みください。懇親会費はA会員(専任有職者)5500円、B会員(院生、非常勤等)4000円、非会員6000円です。懇親会会場準備の都合から、参加人数を事前に把握する必要がございます。事前申し込みなしでのご参加はご遠慮いただきただきますよう、よろしくお願いいたします。
(注意:銀行口座には大会懇親会費のみお振込みください。年会費はお振り込みいただけません。)

皆様の積極的なご参加をお待ちしております。
どうぞよろしくお願いいたします。

日本アメリカ史学会運営委員会

2025年07月28日

第22回年次大会当日の託児補助のご案内

日本アメリカ史学会会員のみなさま

日本アメリカ史学会大会では、年次大会当日に一時保育・ベビーシッター等を利用する大会参加者に対して、本人からの申請に基づき費用の一部を補助いたします。概要は下記の通りです。

◆ 対象期間:
年次大会が開催される2日間
対象となる子ども:会員のお子さん(12才以下)

◆ 補助金額:
大会2日間で、託児人数1名につき上限5,000円とします(託児日数が1日でも2日でも支給金額は変わりません)。
例:
3人託児(1日)の場合:5,000×3=15,000円
2人託児(2日間)の場合:5,000×2=10,000円
※託児料金が5,000円に満たない場合は、支払金額までを補助対象とします。

◆ 申請方法:
大会3日前までに、メールに以下の情報を記入し、運営委員会(officeアットマークjaah.jp)までお送りください。

1)お名前
2)ご所属
3)メールアドレス
4)託児サービス利用日
5)利用する事業者名
6)利用する事業者の連絡先

◆ 補助金の支払い方法:
申請した方は、大会当日または後日、運営委員会まで、託児サービス事業者からの正式な領収書または請求書(託児サービスの利用日時や時間等が明記されているもの。領収書または請求書に、利用日時の記載がない場合は、予約の詳細がわかるような当該事業者のウェブサイトやメールのコピーなども添えてください)と、振込先の口座番号のご提出をお願いします。お支払いを確認した上で、後日、ご指定の口座に補助金を送金します。

日本アメリカ史学会運営委員会

2025年07月16日

日本移民学会よりお知らせ

日本アメリカ史学会会員のみなさま

日本移民学会よりお知らせがまいりましたので共有します。

日本アメリカ史学会運営委員会

===以下、イベント案内

日本移民学会は、第3回次世代リレートークを下記のように開催いたします。次世代の移民研究者にネットワーク構築の場を提供することを目的として、広義での移民研究に関わる斬新な研究をリレートーク形式でコンパクトに紹介して下さる方を募集します。

各報告にはコメンテーターからフィードバックがあり、日本移民学会よりベストペーパーには賞状と粗品が、次点には賞状が贈呈されます。
また今回は、外村大会員による講演のほか、博士論文をいかに学術書にするかについて、京都大学学術出版会の鈴木哲也氏に対話形式で話していただきます。交流会(無料)もあります。
*遠方からの報告者には交通費・宿泊費の補助があります。
どうぞ奮ってご応募ください!

日 時:2025年10月25日 (土) 13:30~18:30(表彰・交流会終了)
場 所:上智大学四谷キャンパス9号館9-057C (13時開場)
参加費:無料

主催:日本移民学会
共催:科学研究費挑戦的研究「人間の「ちがい」と差別に関する人類学的研究」

チラシ:添付ファイルまたは日本移民学会HPをご覧ください。
https://imingakkai.jp/2025/07/post-12.html
申し込み方法:https://forms.gle/56YoDkQ1X3GcD6sp7
お申し込みにはGoogle アカウントが必要になります。
応募締切:2025年8月31日
応募後、受付の自動返信が送られます。9月中旬の書類選考発表後、採択者にはリレートークについて詳細な連絡事項をお送りします。
問い合わせ:jams.jisedai2025★gmail.com(★を@に変えてください)

【プログラム】(敬称略)
13:30
開会の辞 アンジェロ・イシ(日本移民学会会長、武蔵大学)

第1部 講演 
外村大会員(東京大学) 
「日本帝国の戦争と「内地」の民族関係ー朝鮮民族の移動に着目して」

第2部 次世代リレートーク
 書類選考で選ばれた約6名がリレートーク(各13分前後)

 コメント: 白水繁彦(武蔵大学)・河上幸子(京都外国語大学)・鈴木哲也(京都大学学術出版会・顧問)

第3部 講演+対談
鈴木哲也氏(京都大学学術出版会・顧問) 
「博士論文を“社会”へー研究を世界を動かす『物語』にするための作法と技法」
    聞き手 竹沢泰子(関西外国語大学)

17時15分~18時30分 交流会+表彰式
簡単な茶菓子を用意いたします(無料)。

以上

2025年07月07日

日本アメリカ史学会年次大会宿泊施設について

日本アメリカ史学会会員のみなさま

今年の日本アメリカ史学会年次大会は2025年9月13日(土)、14日(日)、愛知県立大学長久手(愛知県長久手市茨ケ廻間1522番3)キャンパスで開催されます。

宿泊予約を始められる頃であると思いますので、以下、ご参考までに会場校に近い宿泊施設をご案内をいたします。
まず、大学に最も近いホテルとして、以下2軒をご紹介させていただきます。

ホテルアーク
https://ark7777.com/

ホテルルートインGrand名古屋藤が丘駅前
https://www.route-inn.co.jp/hotel_list/aichi/index_hotel_id_731/

その他の宿泊施設については、地下鉄東山線沿線(名古屋駅前、伏見、栄など)が便利です。公立学校共済の施設では、ルブラ王山が最も近いホテルです。

https://www.rubura.org/

以上、よろしくお願いいたします。

日本アメリカ史学会運営委員会

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