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第48回例会開催のお知らせ

日本アメリカ史学会では2020年10月17日(土)、新型コロナウイルスの感染状況を踏まえ、オンラインで第48回例会を開催します。詳細は下記の通りです。皆様にはどうぞ奮ってご参加ください。


日本アメリカ史学会第48回例会

デジタル・ヒストリーとデジタル・コレクションの地平線

2020年10月17日(土) 12時~15時40分
会議プラットフォーム: zoom


趣旨:
 新型コロナウイルス感染の収束が見えないなか、未曽有の事態が「ウイズコロナ」という「新常態」となっている。コロナ以前からデジタル・コレクションの進化/深化は目を見張るものがあるが、その真価を理解し、的確に使いこなすための知識や技術が今までになく求められている。それはいうまでもなく、海外はおろか国内でも移動への自粛が求められるなか、ローカルなアーカイブ等にしかない、またはデジタル化されても公開されていない史料収集に出かけることはかなわなくなっているからである。加えて、この4月以降のオンライン授業の試行錯誤を経て、デジタル・ヒストリーが学生・院生・教員の間の共同作業としてどのような効果を生み出すのか、その効果や課題を問うのに、今ほど絶好のタイミングはないように思われるからである。さらには、本例会の登壇者である山中氏はオンライン環境でおこなわれる、デジタル・ヒストリーの共同研究は、国外にアピールしやすいとの指摘をされている。その意味でも、デジタル・ヒストリーの手法やデジタル・コレクションの在処を踏まえて、「新常態」におけるアウトリーチを含む共同研究の地平線を模索する機会として現在をとらえることが出来るだろう。
 そこで本例会では、研究テーマに合わせてデジタル・コレクションを駆使すべく試行錯誤しているのが、平均的な本学会会員の姿と仮定し、デジタルのスキルをどれほど取り込めるのかについて、このような「新常態」であるからこそ、立ち止まり、学び、それぞれに進化/深化させ、さらには国内・海外へのアウトリーチとして展開させる契機としたい。
 例会ではまず、カリフォルニアと日本を繋ぎ、デジタル・コレクションとアーカイブの進化を進める図書館の専門知実践の立場から、上田薫氏にお話を伺う。アメリカ史からは山中美潮氏、イギリス史から小風尚樹氏に登壇いただき、デジタル・ヒストリーの特徴と課題を紹介していただいたうえで、例えばマッピング、テキスト分析、ネットワーク分析をはじめとする最前線の方法論とそれぞれの研究事例について紹介していただく。
 本学会では、年次大会に続きオンラインでの例会開催となる。コメントは置かず、質疑応答の時間を多く取ることで、初歩から専門的なところまで包含する広がりのある議論を期待したい。


報告:
上田薫 スタンフォード大学フーヴァ―研究所キュレーター(ジャパニーズディアスポラコレクション)
「デジタル・コレクションの舞台裏と今後の展望: 米国での資料収集、デジタル化のケース・スタディー」

小風尚樹 千葉大学(近代イギリス海事史、デジタル・ヒューマニティーズ、特に財務記録史料のデータモデル構築)
「Digital Computational Historyの実践:大量のテキストデータを扱う可能性と課題」

山中美潮 同志社大学(アメリカ南部史、黒人教育史、パブリック・ヒストリー、マッピング)
「アメリカ史とデジタル・マッピング : 人種隔離制度研究の事例から」


司会: 菅(七戸)美弥、笠井俊和(予定)


※参加手続き及び関係事項
・参加される方は、10月10日(土)までに、こちらのフォーム〔 https://forms.gle/6DKDKKY1P1ooXW2k8 〕から事前登録をお願いいたします。接続先URLは、参加登録をされた方に後日お知らせします。

・非会員の方のご参加には会員の紹介が必要です。詳細は運営委員会 (office@jaah.jp) にお問い合わせください。

・Zoomの接続・操作練習会は開催いたしません。接続や操作方法を確認したい方は、Zoomのテストミーティングをご利用ください。詳細は以下のサイトをご参照ください(https://support.zoom.us/hc/ja/articles/115002262083

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2020年09月13日 23:32に投稿されたエントリーのページです。

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