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第24回例会「包摂と排除:移民をめぐるアメリカ社会運動史」のお知らせ‏

日本アメリカ史学会では7月例会を下記の要領で開催いたします。
本例会では「包摂と排除:移民をめぐるアメリカ社会運動史」と題して、2012年Organization
of American HistoriansにてLouis Pelzer Memorial Awardを受賞された廣田秀孝氏と、2011年Amerasia Journal Lucie Cheng Prizeを獲得された今野裕子氏にご報告いただきます。
ふるってご参加ください。

日時:2012年7月21日(土) 午後1時30分~5時
場所:東京大学駒場キャンパス18号館4階コラボレーションルーム1

報告者:廣田秀孝 (Postdoctoral Fellow, History Department, Boston College)
「19世紀マサチューセッツ州における移民制限政策」

今野裕子 (Ph.D., Department of History, University of Southern California)
「包摂の社会史:よき日本人として、またよき在留民として」

コメンテーター:田中きく代 (関西学院大学)、南川文里 (立命館大学)
司会:牧田義也 (日本学術振興会特別研究員)

趣旨:2011年、ウォール街での示威運動を契機として、反戦・経済格差是正を求める抗議活動は瞬く間に全米に拡がった。この全米規模での社会運動は中東諸国の民主化運動とも連動した国際的契機を内包しつつ、ソーシャル・メディアを媒介とする新たな連帯のかたちを示していた。その一方で、合衆国内では「ティーパーティー」のように同じメディアを用いながらもきわめて内向きで保守的な草の根運動が展開しいている。このように社会運動のきわめて現代的な展開がみられるなかで、7月例会ではアメリカ社会運動史における「抗議の伝統」の特質をより良く理解するために、移民を対象とした社会運動の歴史に焦点を当て、社会の外縁に位置づけられた移民諸集団をめぐる包摂と排除の政治力学を考察する。本例会は移民の包摂ないし排除を志向する社会運動が、いずれも抗議の伝統というアメリカ社会の中核的価値に結びつくことで運動の正統性を獲得していったことに注目し、国境を越えた連帯の在り方、その可能性と限界を明らかにしたい。

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2012年05月29日 15:39に投稿されたエントリーのページです。

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